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映画アレコレ

あっと気づけは、最後に「マイブルーベリーナイツ」の感想を書いてから2か月。

時間が経つのが早いのか、まめに書けない自分のせいなのか
間が空いてしまいましたが・・・(おそらく後者w

この2か月の間に何本か映画を観ました。

「天使の涙」
「マイ プライベート アイダホ」
「フジコ・ヘミングの時間」
「しあわせはどこにある」
「カメラを止めるな」

そして、「君に読む物語」

天使の涙はよくわからなかったw
わからなさ加減がいいなと思うときもあるんですけどね、
これは私のおつむでは無理でした。

マイ プライベート アイダホは辛くて切なくてダメ。
リバー・フェニックスがダメ、切なすぎてダメ。
もうほんと辛くてダメな映画でした。
ってことは、それだけ引きずられたってことでもあるんですけど
今の私にはしんどかった。

フジコ・ヘミングの時間は、BGM付き写真集を眺めているような素敵な時間で、
クラシック苦手な私が多分初めてピアノって素敵♪と思った時間だった。
が、ものすごくものすごく残念なことに隣のおばさまが
終始ぽりぽり物を食べてて(おそらく芋かりんとう!)
足をすりすりすりすり擦ってて、それが気になって映画に集中できなかった(涙
ネットで観られるようになったらもう一度自宅でゆっくり観たいと思います。

しあわせはどこにあるは、好き♪
マイブルーベリーナイツしかり、どうもロードムービー的なものが好きなようだ。
寓話的な冒険物語を読んでるような感じで、ものがたり感が心地よかった。
ハッピーエンドなのも今の私には助かる(笑)
さて、私の青い鳥は何処に・・・w

カメ止めは、詳しく書けないので・・・
よく出来た映画だな、とだけw
これ、元々は舞台だったとか。どうやってやったんだろう?
それが気になって仕方ありません。

そして、昨日観た、君に読む物語。

いやー、泣いた泣いた泣きました。
途中からずーっと泣きっぱなしだったんだけど、最高に泣けたのは
お母さんが昔の恋の話をしたとき。
ひと夏の恋について意味深に話してたから何かあるとは思っていたけど・・・

こういうことだったのね(号泣

いやね、予想できることではあるし、はっきり言えば陳腐ではあるんだけど
人生を折り返した今の私には最高に刺さったんですよ、これが。
多分若い頃だとここまで刺さらなかったと思う。

別に似たような切ない恋の想い出なんて
あたしにはこれっぽっちもありませんが(笑)
後悔とまではいかないけど切なく思う何かって
歳を重ねればひとつやふたつやみっつよっつはあるもんなんです。

お母さんも後悔ではないと思う。

後悔ではないんだけど・・・

っていうね。

他の場面でもたくさん泣きましたが、あたたかいいい涙でした。

ここまで誰かを愛せたら、シアワセだろうな・・・

珍しくおセンチなあたしです。

 

 

選ばれなかっただけ

ウォン・カーウァイ監督の「マイブルーベリーナイツ」を観ました。

一時期、トニー・レオンにハマったのをきっかけに
好んで香港映画を観ておりました。

その中で好きだったのが「恋する惑星」や「花様年華」で、
ふむふむウォン・カーウァイという監督が撮っているんだなと知ったわけです。

これらのなにがツボったのかというと、ウェットで綺麗な映像と
これまたウェットなストーリーでしょうか(笑)

ヨーロッパの映画を観ているようなお洒落感が大層好きなんですよねぇ。

言葉だけではなく、表情や風景からいろんなものが
伝わってくる感じ、とでもいいましょうか。

カーウァイ作品は大分観たつもりだったのですが、
忘れておりました、大事なコレ、マイブルーベリーナイツ。

結論から言うと、好きです、とっても。

アメリカが舞台ですが、やはりウェットでお洒落です(笑)

ノラ・ジョーンズのエキゾチックな顔立ちや
ジュード・ロウのイギリスアクセント、
そして、そう思って見るからでしょうけど彼から漂うヨーロッパ感が
いい味足してると思いました。

で、まぁ、なんやかんやで(おいw)
最後に有名なあのパッケージのシーンになるわけですが
これがまぁウェットで美しいこと!
カーウァイ監督の真骨頂だな。

人を想うというのは時として、
いや、もしかしたら大半が辛いことかもしれない。

選ばれないこともあるし、想いが通じても冷めることもある。
束縛したり束縛されたり、素直になれなかったり。

そして、自分を否定し、人を想ったり
人の想いを受け入れることが怖くなる。

でもね、大丈夫。

美味しいパイでも売れ残ることがあるって、
それは美味しくないわけでもマズそうに見えるわけでもなく、
そこに理由はなくて、ただ選ばれなかっただけ。

恋もそう。

そんな風に感じました。

今更恋する年齢ではないけれど、旅には出たい(笑)

その前にまずはブルーベリーパイを食べよう。

 

【追記】
溶けたアイスがブルーベリーパイに流れる映像は何というか、えろいですw
食べ物がえろくみえるなんて・・・さすが、カーウァイ!w

ひとそれぞれに

恩田陸さんの「ドミノ」を読みました。

久しぶりの一気読み。

ロードムービーのような臨場感と
ジェットコースターのようなスピード感が感じられるということと、
登場人物がまぁいっぱいいるわけですが(笑)
どの人物も見た目がイメージできて覚えられるから
あれ?これ誰だっけ?とつまづくことがほとんどなかったので
一気に読めたんだと思います。

少々強引で、普通ならそれはないやろとツッコミたいところも
なんだかあるかもしれないと勢いで読ませられます(笑)

読み終わって思ったのは、ひとはみんなそれぞれに
暮らしや人生があるということでした。

まぁ、当たり前のことなんですけど(汗

普通の(何が普通かというのはちょっと置いといて)人々が
愛おしくなる、そんな物語でした。

今度、駅構内のカフェで人物観察してみよっと(笑)

 

 

自分の力で

ブルージャスミン、観ました。

あらすじを見て嫌な予感はしていたんですが、的中しました(笑)

もう、しんどい。暗い。救われない。

なぜこうもしんどかったかというと、自分と重ねて見たから。

いや、ジャスミンの1万分の1程もハイソではありませんし、
むしろ庶民中の庶民、いや、その下層に属しているのですが、
いくつかの点でシンクロしたのです。

自分で考えろよ、行動しろよ、
プライドなんて邪魔なだけだよ、
むしろそれが自分を苦しめてるよと思うんだけど
プライドが自分を成り立たせている面もあるという、
相反する作用がしんどい(笑)

そして、自分で考えて行動してこなかったことの結果、つまり自業自得。

はぁ、しんどい(笑)

けど、あまりに身につまされて、どどーんと落ち込んだので
逆に浮上してきました。

あの流れで行くとあのあとは・・・

いやいやそうはなってほしくない。

何か仕事を見つけ、ハイソでなくても自分の力で
生きていけるようになった姿を妄想しながら
私も頑張ろっと。

 

追記:しんどかったのはケイト・ブランシェットの演技が
素晴らしかったというのもあるんでしょうね~

 

 

だから、私も荒野

桐野夏生さんの「だから荒野」を一気読みした。

なんとも身につまされる話でしんどいというか、息苦しかった~

よく似てるから、うちと。

最初は主人公の主婦にがっつり感情移入していて
ずーっと、そうそう!旦那も息子らもムカつく!と思いながら読んでたけど
途中からムカつく旦那や息子らの気持ちもわかるかも・・・と
思うようになっているのが不思議だった。

だからといって、到底許せる気分でなかったけど(笑)

わかるような気はしても自分が主婦だからか、
そこからは足(立場)が出ることはなかったな。

ロードムービー的に自分が明美になって旅をした気分になって
最後の方ではぐったり疲れたけど(笑)、なんともやりきった感がある。
さすがうまい書き方だなぁと感心しきり。

印象的だったのは、山岡老人の言葉で

自分はこの荒野を選んだのだからそれで終わればいい、という。

私は自分で選んだつもりはないのだけれど
気が付いたらこの荒野に立っていた。

いつかここで終わればいいと思えたらいいな、と思う。

 

 

つぶやき、はじめます

ども、こんにちは。
こつぶ堂店主の美砂でございます。

さて、このサイト(の振りをしたブログ)ですが、
「こぶつ堂」と銘打っておりまして
ネットショップこつぶ堂の話を中心にして、
あとはインスタでのちょっとカッコつけた投稿のみにしようと
思って始めました。

あ、あれでも自分ではカッコつけたつもりなんです(笑)

が、日々の思ったことを文章にしてみたいなぁと思うようになり
facebookともtwitterとも違う場所として
この日々雑感のページを使っちゃおうと思い立ちました。

というほどのことでもないんですけどね(汗

で、早速の投稿でございます。

森沢明夫氏の「虹の岬の喫茶店」を読みました。

突飛な出来事も大きな事件もなく、岬の喫茶店を舞台に
静かに小さな物語が綴られていきます。

突飛な出来事や大きな事件は起きません。

が、普通(何が普通かっていう定義はさておき)の市井の人々の
後悔や不安、いらだち、絶望、
そして、希望が感じられました。

ちょっと心が弱っているので、この希望は今の私には大事なポイントです(笑)

私も岬カフェに行って、ゆっくりと美味しい珈琲を飲みたい。

そう思わせてくれる物語。

さ、珈琲淹れて午後の制作がんばろっかな、
悦子さんみたいにうまくは淹れられないけど。