日々雑感-diary」カテゴリーアーカイブ

ひとそれぞれに

恩田陸さんの「ドミノ」を読みました。

久しぶりの一気読み。

ロードムービーのような臨場感と
ジェットコースターのようなスピード感が感じられるということと、
登場人物がまぁいっぱいいるわけですが(笑)
どの人物も見た目がイメージできて覚えられるから
あれ?これ誰だっけ?とつまづくことがほとんどなかったので
一気に読めたんだと思います。

少々強引で、普通ならそれはないやろとツッコミたいところも
なんだかあるかもしれないと勢いで読ませられます(笑)

読み終わって思ったのは、ひとはみんなそれぞれに
暮らしや人生があるということでした。

まぁ、当たり前のことなんですけど(汗

普通の(何が普通かというのはちょっと置いといて)人々が
愛おしくなる、そんな物語でした。

今度、駅構内のカフェで人物観察してみよっと(笑)

 

 

自分の力で

ブルージャスミン、観ました。

あらすじを見て嫌な予感はしていたんですが、的中しました(笑)

もう、しんどい。暗い。救われない。

なぜこうもしんどかったかというと、自分と重ねて見たから。

いや、ジャスミンの1万分の1程もハイソではありませんし、
むしろ庶民中の庶民、いや、その下層に属しているのですが、
いくつかの点でシンクロしたのです。

自分で考えろよ、行動しろよ、
プライドなんて邪魔なだけだよ、
むしろそれが自分を苦しめてるよと思うんだけど
プライドが自分を成り立たせている面もあるという、
相反する作用がしんどい(笑)

そして、自分で考えて行動してこなかったことの結果、つまり自業自得。

はぁ、しんどい(笑)

けど、あまりに身につまされて、どどーんと落ち込んだので
逆に浮上してきました。

あの流れで行くとあのあとは・・・

いやいやそうはなってほしくない。

何か仕事を見つけ、ハイソでなくても自分の力で
生きていけるようになった姿を妄想しながら
私も頑張ろっと。

 

追記:しんどかったのはケイト・ブランシェットの演技が
素晴らしかったというのもあるんでしょうね~

 

 

だから、私も荒野

桐野夏生さんの「だから荒野」を一気読みした。

なんとも身につまされる話でしんどいというか、息苦しかった~

よく似てるから、うちと。

最初は主人公の主婦にがっつり感情移入していて
ずーっと、そうそう!旦那も息子らもムカつく!と思いながら読んでたけど
途中からムカつく旦那や息子らの気持ちもわかるかも・・・と
思うようになっているのが不思議だった。

だからといって、到底許せる気分でなかったけど(笑)

わかるような気はしても自分が主婦だからか、
そこからは足(立場)が出ることはなかったな。

ロードムービー的に自分が明美になって旅をした気分になって
最後の方ではぐったり疲れたけど(笑)、なんともやりきった感がある。
さすがうまい書き方だなぁと感心しきり。

印象的だったのは、山岡老人の言葉で

自分はこの荒野を選んだのだからそれで終わればいい、という。

私は自分で選んだつもりはないのだけれど
気が付いたらこの荒野に立っていた。

いつかここで終わればいいと思えたらいいな、と思う。

 

 

つぶやき、はじめます

ども、こんにちは。
こつぶ堂店主の美砂でございます。

さて、このサイト(の振りをしたブログ)ですが、
「こぶつ堂」と銘打っておりまして
ネットショップこつぶ堂の話を中心にして、
あとはインスタでのちょっとカッコつけた投稿のみにしようと
思って始めました。

あ、あれでも自分ではカッコつけたつもりなんです(笑)

が、日々の思ったことを文章にしてみたいなぁと思うようになり
facebookともtwitterとも違う場所として
この日々雑感のページを使っちゃおうと思い立ちました。

というほどのことでもないんですけどね(汗

で、早速の投稿でございます。

森沢明夫氏の「虹の岬の喫茶店」を読みました。

突飛な出来事も大きな事件もなく、岬の喫茶店を舞台に
静かに小さな物語が綴られていきます。

突飛な出来事や大きな事件は起きません。

が、普通(何が普通かっていう定義はさておき)の市井の人々の
後悔や不安、いらだち、絶望、
そして、希望が感じられました。

ちょっと心が弱っているので、この希望は今の私には大事なポイントです(笑)

私も岬カフェに行って、ゆっくりと美味しい珈琲を飲みたい。

そう思わせてくれる物語。

さ、珈琲淹れて午後の制作がんばろっかな、
悦子さんみたいにうまくは淹れられないけど。

 

こつぶ堂、無事です

月曜に起きた地震に関して、海外のお客様からご心配のメールを頂きました。

ありがとうございます。感激です。

福岡は関西からは遠く、我が家は今回の地震の影響は特にはありませんでした。

が、たまたま前の日から娘のひとりが大阪におり、
朝のニュースを見て肝を冷やしました。
無事だったのですが、近くにいないというのは心配なものです。

ここ福岡は地震がないと言われていましたが
十数年前に震度6程度の地震があり、とても怖い思いをしました。
その時に、日本は地震国で地震がない場所などないのだなと
頭ではなく身をもって理解しました。

いつどこで起こるかわからないので避けることはできませんが
被害を最小限にとどめるよう、準備しておかなければならないと
また改めて思った次第です。

今回、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被害に会われた方々が少しでも早く元の生活に戻れますようお祈りしております。

 

こうありたい

こまめにご連絡を下さるリピーター様がいらっしゃいます。

届いたよーというときはもちろんなのですが
まだ郵便局に留まっているときも
今まだ郵便局にあるけど近日中に取りに行くから心配しないでねと
ご連絡をくださいます。

細やかなお気遣いに痛み入っています。

そして、あぁ私もこうでありたい!と思います。

そう思わせてくださるお客様に出会えたことに
感謝しなきゃなぁと思う今日この頃であります。

 

 

ヒトの念とモノの念

たまーに、古いきものを扱っていてなんともない?と聞かれます。

最初は意味がわからず、え?ダニとかにおいなどのこと?と
聞き返したりもしましたが、どうやらそういう意味ではなく
霊的なことらしいのです。

私は、幸か不幸か全くそういうことを感じません。
妖怪や伝承伝説などは大好物なのですが(笑)
体質的に何かを感じるということはありません。

そういう質問をしてくる人たちは何かを感じるひとたちで
はっきりと「気持ち悪い」と言われたことも何度かあります。

なるほど、気持ち悪いひともいるんだなぁと
古物好きとしては少々寂しい思いもします。

もしモノに宿る”念”があるとしたら、
付喪神ではないけれど、モノ自身の念を大事にしたいかな、と思います。

縁があって生まれたモノたちをそのままのカタチで、
あるいははぎれや小物や何かの形にして残していく、
そのことの手伝いができたらなと思っています。

うーん、うまく言えないけど・・・

私はやっぱり古いものが好き、そして、鈍感(笑)

そういうことなのかなと思う今日この頃であります。

 

【追記】
カッコつけたこと書いちゃいましたけど、
どうしようもなくボロボロのものはごめんなさいと処分します。

 

本年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

って、遅すぎる!>自分

ショップの方は4日から始めていたのですが
ブログが遅くなってしまいました。

今年も着物や着物まわりの小物、古布、ハンドメイド品などを
アップしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!